芦屋浜団地(芦屋浜シーサイドタウン)の住み心地|1972年の国家プロジェクトが生んだ海辺の団地
兵庫県芦屋市の大規模UR賃貸住宅「芦屋浜」を徹底解説。建設省コンペから生まれた鉄骨プレハブの実験都市という成り立ちと、海辺の暮らし・交通・学区・医療をまとめました。
物件概要
- 所在地
- 兵庫県芦屋市高浜町・若葉町
- 最寄り駅
- 阪神本線「芦屋」駅バス約7〜8分(阪急バス)
- 竣工
- 1979〜1982年(段階竣工)
- 総戸数
- 3,381戸(シーサイドタウン全体・全52棟)
- 間取り
- 1LDK〜3LDK
- 家賃帯
- 67,700円〜80,000円程度(共益費別途・参考値)
- おすすめ
- ファミリー・カップル・単身
兵庫県芦屋市の海岸埋め立て地に立つ芦屋浜団地(芦屋浜シーサイドタウン)は、全52棟・3,381戸(UR賃貸・兵庫県営・公社・分譲が混在する複合街区)という規模を誇る、関西を代表するUR賃貸住宅です。
芦屋といえば高級住宅街のイメージが強く、「UR賃貸なのに芦屋?」と意外に思う方もいるかもしれません。民間賃貸の多い芦屋エリアの家賃相場と比べると、芦屋浜のUR賃貸は相対的に手頃な水準にあります。
1972年、建設省コンペから始まった「住宅を量産する」実験都市
芦屋浜シーサイドタウンが他の団地と決定的に違うのは、その成り立ちです。1972年に実施された建設省主導のコンペを起点に生まれました。「住宅の工業化・量産によるコストダウン」と「21世紀型モデル都市の実現」を目指した国家プロジェクトで、全国から127企業・22グループが参加。選ばれた計画を実現するため新日本製鐵・竹中工務店・高砂熱学工業・松下電工・松下興産という大手企業がチームを組み、総費用約480億円・延べ70万人の工事人員を投じて、1979年7月に第1期が竣工、1982年に全街区が完成しました。
技術的な核は鉄骨プレハブ工法によるメガストラクチャーです。巨大な柱と梁で構成した構造体(メガフレーム)に、工場でユニット化された住戸や水回りをはめ込んでいく建て方で、外装には船舶用に開発された大型アルミパネルを採用。各住棟は14〜29階建てで、この重厚な外観は今も一目で他の団地と見分けがつきます。シーサイドタウン全体は1981年度の日本建設業連合会BCS賞を受賞し、工業化時代のデザインを尊重しながら現代の安全・快適基準に適応させる改修が、UR都市機構の「うちまちだんち」でも紹介されています。
海とスカイガーデン、運河が分ける二つの街
芦屋浜団地の暮らしを特徴づけるもうひとつの要素が、海に隣接したロケーションです。団地の東側・南側には芦屋浜海浜公園が広がり、晴れた日には大阪湾越しに淡路島を望めます。各住棟の5層ごとに設けられた「スカイガーデン(空中公園)」は、植栽に包まれながら海や街を見渡せる共用の緑地空間で、居住者からも好評です。一方で海に面した立地のため、春先や台風シーズンには海風の影響を受けることがあり、自転車通勤・通学の際は風向きを念頭に置くと安心です。
関西で水辺に計画されたUR団地としては、大川沿いに建つさざなみプラザ大阪もありますが、人工島の海辺と都心の川沿いでは環境の性格がかなり異なります。
団地は南側を流れる運河を挟んで若葉町と高浜町の2区域に分かれ、学区もそれぞれ異なります。若葉町エリアは徒歩約2分(約127m)の芦屋市立潮見小学校、高浜町エリアは徒歩約3分(約180m)の芦屋市立浜風小学校が学区で、中学校はどちらも潮見小学校に隣接する芦屋市立潮見中学校です(住所や市の方針変更による例外があるため詳細は芦屋市教育委員会へご確認ください)。どちらも徒歩1〜3分という距離は通学の安全面でも心強い条件です。
鉄道のない埋め立て地——バスが生活の起点になる
芦屋浜団地は埋め立て地に位置するため、鉄道駅まで直接徒歩でアクセスすることはできません。主な移動手段は阪急バスで、JR神戸線「芦屋」駅・阪神本線「芦屋」駅・阪急神戸線「芦屋川」駅の3駅とを結んでいます。最もアクセスしやすいのは阪神本線「芦屋」駅(特急停車)で、団地からバス約7〜8分(交通状況により前後)。地形がほぼフラットなため、自転車利用(約1.9km・約8分)も一般的です。
各駅を経由すると神戸・大阪の主要エリアへも30分前後でアクセスできます。
| 目的地 | 経由駅・路線 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 三宮(神戸) | 阪神「芦屋」→直通特急 | 約15分 |
| 梅田(大阪) | 阪神「芦屋」→直通特急 | 約28〜30分 |
| 大阪駅 | JR「芦屋」→新快速 | 約28分 |
| 難波 | 阪神「芦屋」→直通特急 | 約40分前後 |
神戸・大阪どちらへも約30分圏内という立地は、2拠点で活動する転勤族や共働き世帯にとって利便性の高い条件です。
日常の買い物は徒歩約3分のグルメシティ芦屋浜店でまかなえ、店舗前の交番が地域の見守り拠点になっています。運河沿いの歩行者専用橋「あゆみ橋」を渡った南芦屋浜エリアにはショッピング施設・スポーツジム・スーパー銭湯が集まり、徒歩約16分のライフガーデン潮芦屋でまとめ買いもできます。阪神「芦屋」駅周辺にはスーパー・飲食店・カフェ・輸入食材店も多く、バス1本でアクセスできます。
医療の中核は市立芦屋病院(芦屋市朝日ケ丘町39-1、199床)で、内科・外科・整形外科・小児科・産婦人科・救急に対応し「断らない救急」を掲げています。団地周辺には保育園・幼稚園も点在し、UR都市機構と無印良品が連携したMUJI×URリノベーションの施工例もあります。
間取りと家賃の目安
芦屋浜のUR賃貸住戸は1LDK〜3LDKが中心で、単身からファミリーまで対応しています。
第三者サイトの参考値(共益費別途):
| 間取り | 家賃の目安(参考値) |
|---|---|
| 1LDK | 70,000円台程度 |
| 2LDK | 70,000〜80,000円台程度 |
| 3LDK | 65,000〜75,000円程度 |
※上記は第三者サイトに掲載された参考値であり、現在の募集家賃とは異なる場合があります。最新の空室情報と正確な家賃はUR公式ページでご確認ください。
民間賃貸の多い芦屋エリアにおいて、UR賃貸は礼金なし・仲介手数料なし・更新料なし・保証人なしで入居できるため、初期費用を抑えたい方にとって特に魅力的な条件です。UR賃貸には長期入居者向けや高齢者向けの各種割引制度も用意されています。詳しくはUR賃貸の割引制度ガイドをご参照ください。
公式情報で確認
写真・間取り図・周辺の地図(スーパーや学校などの施設も絞り込めます)は、UR公式の物件ページでご確認いただけます。
本記事はUR都市機構の公式サービスではない立場から、公開情報をもとに作成したガイドです。最新情報はUR都市機構の公式サイトでご確認ください。